【レスリング】吉田沙保里「お父さんに金メダルをかけてあげる」 (4ページ目)

  • 宮崎俊哉●構成 text by Miyazaki Toshiya  根本好伸●撮影 photo by Nemoto Yoshinobu

――ロンドンでは念願の旗手を務められ、「オリンピックで旗手になると、成績が悪くなる」という負のジンクスを打ち払いました。次のリオではどうされますか。選手団の主将でしょうか?

吉田 いいですね。でも、私に「主将」というイメージありますか?(笑) 2大会連続で旗手をやった人はいないからそれもいいですけど、やらせてくれないかな。指名していただいたら、旗手でも、主将でも、団長兼選手でもやりますが、今は何も考えていません。オリンピック開会式の華やかな雰囲気は大好きですが、今回は競技に集中してジッとしているかも……。「お父さんに金メダルをかけてあげる」。それがリオデジャネイロオリンピックでの最大の目標ですから。


【profile】
吉田沙保里(よしだ・さおり)
1982年10月5日生まれ、三重県津市出身。綜合警備保障(ALSOK)所属。自宅でレスリング道場を開いていた父・栄勝(えいかつ)氏の指導のもと、3歳から競技を始める。2004年アテネ五輪、2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪の女子55キロ級・金メダリスト。2012年の世界選手権を制し、男女通じて史上最多となる世界大会13連覇達成(現在は15連覇中)。この功績により、2012年11月に日本政府から国民栄誉賞を授与された。2015年、自身初の著書『明日へのタックル!』(集英社)が発売。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る