2015.01.18

【月刊・白鵬】史上最多優勝記録に挑む、横綱の「本音」

  • 武田葉月●構成 text&photo by Takeda Hazuki

 ところで、初場所が終わると、私には楽しみなイベントが待っています。今年で5回目となる少年相撲大会「白鵬杯」が2月1日に両国国技館で開催されるのです。

 今回は、従来の日本やモンゴルなどに加えて、オーストラリア、ブルガリア、エストニア、アメリカなど、計8カ国からエントリーがあって、およそ800人の子どもたちが参加予定です。彼らがどんな相撲を見せてくれるのか、今からワクワクしています。

 子どもの相撲は、筋書きのないドラマというか、予想もしないような展開が見られて、本当に面白いんですよ。個人戦の他、国別の団体戦も行なわれるのですが、これがまた、非常に見応えがあります。

 翻(ひるがえ)って、「白鵬杯」の参加選手から、少しずつ新たな芽が出始めています。この初場所で、18歳の若さで十両に昇進した阿武咲(おうのしょう)が、そのひとりです。

「白鵬杯」で活躍したのは、青森県の中学校時代。当時から思い切りのいい相撲を取る、元気のある少年だな、と注目していました。するとその後、高校1年生のときに国体で優勝。その実績を引っ提げて、すぐに相撲界に入門しました。しかしそれから、わずか2年で関取になるとは……私の想像をはるかに超えていましたね。

 勝負根性もあり、なかなかの器の持ち主です。近い将来、遠藤や逸ノ城のような、次世代を担う力士になるのではないか、と期待しています。が、私もまだまだ彼らには負けてはいられません。まずは、一年の最初の場所である初場所に全力を注ぎ、みなさんに新たな記録をお見せできればと思っています。そして今年も、大きな夢を持って、全力で相撲に取り組んでいくつもりです。

関連記事