【大相撲】舞の海が『火ノ丸相撲』を読んで、思うこと (4ページ目)

  • スポルティーバ編集部●取材・文 text by Sportiva
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

――他にどんな稽古を

「低い立ち合い姿勢を取って、弟弟子に頭や背中を上からおさえつけるように押してもらうんです。そして、手をつかないようにして、すり足でゆっくり進んでいくんです。やっぱり人間、ラクをしたくなるから立ち上がって、高い姿勢になってしまうんです。低く相撲を取るんだということを体に覚えさせていました」

――大胆な発想とそれを可能にする稽古があったわけですね。

「先ほども言ったように、相撲はサイズで決まらない競技。今の力士にも、もっと発想力を磨いてほしいですね」

(つづく)

  
『火ノ丸相撲』(著者・川田)第1~2巻発売中。
太刀高相撲部の新入生、潮火ノ丸。小学生日本一の実績がありながら、中学時代は身長が伸びず、周囲から終わったと思われていたが、猛稽古を積んで高校相撲に戻ってきた。その力は強豪高の力士たちにも通じるのか……

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