フィンスイミング界「期待の星」。女子高生・藤巻紗月を直撃 (3ページ目)
藤巻紗月(ふじまき・さつき)。1997年4月8日生まれ。東京都出身。フィンスイミング日本代表選手。12歳のときにフィンスイミングと出会い、本格的に始めると、すぐに才能が開花。2013年5月には、50m「サーフィス」で日本記録を樹立した。 ワールドゲームズでは、女子4×100mリレーに出場する。ロシアをはじめとしたヨーロッパ勢、それに中国などが強敵になるそうだ。
「確かに世界のレベルはすごく高くて、日本はまだまだですけど、リレーなのでチーム一丸となってがんばりたい。そして4人で日本記録を出せればいいなと思います」
そして、その先の目標も見据えている。来年の世界ユース選手権で表彰台に立つことだ。
「初めて国際大会に出た(13歳の)ときは、周りの選手がすごく速くて、悔しい思いをしましたけど、今は50mなら(表彰台を)狙える順位にきているので。(ユースの大会に出られるのは)次が最後になるので、何とか表彰台に上がりたいと思っています」
自らの性格を「負けず嫌いだと思いますけど、気が弱い......気が強い方ではないんで」と語る。レースの前には弱気になることもあるという。
そんなときにはFUNKY MONKEY BABYSを聴くのだそうだ。『ガムシャラBOY』という曲が好きだと教えてくれた。
「『限界なんて作んないでがんばれ!』みたいな、メッセージが込められています。(レース前には)それを聴いて、モチベーション上げて、強気になって、がんばるぞ、と」
そして、スタート台に立って――藤巻紗月はイルカになる。
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