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【フィギュア】浅田真央と島田麻央がアイスショー初共演 18歳下の「まお」からの質問に金言 (4ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【かなだい、友野一希とのスペシャルナンバーを披露】

 今回の『スターズ・オン・アイス』で、浅田は高橋大輔、村元哉中、友野一希と4人のコラボ曲『Silhouette(シルエット)』を披露するという。時を超えた物語を演出。熟練のスケーティングが織りなす、スペシャルナンバーだ。

 会見後のサブリンクで浅田は、高橋とのパートを熱心に仕上げていた。浅田と対をなすように日本のフィギュアスケートを牽引してきた高橋と息が合う瞬間は見ものだろう。アイスダンスを経て、フィギュアスケーターとして誰も立てない境地に立った高橋にリードされながら、浅田が輝きを解き放ち、全身で「時代が映す光と影」を表現する。それは練習でさえ、特別な風景だった。

「(大阪、札幌の計)6公演、一瞬一瞬を噛み締めながら。心を込めて滑りたいと思っています!」

 浅田は熱っぽく語っている。その真摯さは、彼女のスケーティングと重なる。スケートに愛された渾身の滑りが、見る者の心を震わせるのだ。

 4月5、6日、『スターズ・オン・アイス』は大阪で連日、開催される。その後、札幌でも4月12、13日と公演予定だ。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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