高橋大輔の『道』に感動 フィギュアスケート漫画『ツーオンアイス』逸茂エルクが尊敬する選手たち (4ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko

【ペアに興味を持ってもらいたい】

ーーちなみに、実際にスケートをしたこともあるんですか?

 やってみないで描けないよね、と思ってアシスタントさんたちと一緒に滑りに行きました(笑)。とにかく滑ることに必死でした。選手たちが、ジャンプ、そして表現や曲の解釈までやるというのは本当に長い道のりなんだなと感じましたね。

 ただ、単純に楽しいなとも思いました。まったく滑れないところから2時間くらい頑張ると少し滑れるようになって進歩を感じられるのが面白いな、と。一緒に行ったアシスタントさんたちも「悔しい! うまくなりたい!」と言っていました(笑)。

ーー最後に、ペアの選手たちに向けてのエールをお願いします。

 描けば描くほどすごい競技をしているなと思います。漫画は競技にまったく興味がない方にも読んでもらえる媒体だと思っているので、今はまだ競技人口が少ないペアですが、『ツーオンアイス』でいろんな人にペアに興味を持ってもらえたらいいなと思っています。競技をしている選手たちにも頑張ろうと思ってもらえたり、シングルの選手がペアっていいなと思ってもらえたらいいなと思って描いていきます。

前編<『週刊少年ジャンプ』のフィギュアスケート漫画・作者が挑むペア競技の本質「少年誌だけど女性の視点を理想化しない」>を読む

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【ストーリー】峰越隼馬は、幼い頃、偶然目にしたフィギュアスケートの大会で圧倒的な演技をみせる早乙女綺更に憧れる。しかし、天才少女と将来を渇望されていたにも関わらず、綺更は突然姿を消してしまうーー。憧れの消息がわからなくなって3年後、中学3年生になった隼馬は偶然にも綺更に出会う。綺更と共に滑りたがる隼馬に、綺更が示したのは二人でペアを組むという提案。運命の再会を果たした二人の行く先はーー!? 気鋭の新人作家が描く、新時代ペアフィギュアスケート物語開幕!

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