羽生結弦、国別対抗戦に持ち前の集中力で臨む「誰かの光になれるように」 (3ページ目)

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 高橋 学●写真 photo by Takahashi Manabu

 しかしながら、羽生は大会本番へ向けて「最大限チームに貢献するためにも、しっかりと演技に集中したい。普段の試合以上に自分を律し、普段の試合以上にいい演技をしなければいけないという、意気込みを強く持っています」と言い切った。

 万全ではないコンディションで臨む今大会。そこで羽生に期待されるのは、彼の持ち味でもある、本番の集中力の高さだろう。

 公式練習後のリモート取材で、羽生の落ち着いた表情を見てふと思い出したのは、冷静にすべてをコントロールし、自分のジャンプを信じてすばらしい演技をした2018年平昌五輪SPの演技だった。唖然とするしかなかった完璧な演技。状況は違うが、そんな羽生結弦のすごさがまた見られるのではないか、という期待感が心の中で秘かに膨らんできた。

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