2021.03.24

羽生結弦、決戦へ向け心中を明かす。淡々と、焦らず、着実に

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 田口有史●撮影 photo by Taguchi Yukihito

ストックホルムで公式練習を行なった羽生結弦ストックホルムで公式練習を行なった羽生結弦  羽生結弦にとって、3大会ぶりの優勝を目指す、8回目の世界選手権。3月24日に開幕する今大会は、25日にショートプログラム(SP)、27日にフリーを控える。公式練習後のオンライン取材で、羽生はこう語った。

「家を出る直前に地震があって乗車予定だった新幹線を使えなくなったので、それから飛行機の便を変えたりしてたいへんでした。なので練習プランはちょっとズレているかなと思うけど、こっちの氷ともしっかり対話できましたし、いい感覚で最後は終われました」

 開催地であるスウェーデン・ストックホルムには現地時間21日に到着。翌22日昼にメインリンクで行なわれた最初の公式練習には参加しなかったが、同日夕方、サブリンクの公式練習には姿を現した。

 公開された公式練習の映像はフリー『天と地と』の曲かけで、しっかり跳んだジャンプは中盤の3回転ループのみ。その他はタイミングを合わせて1回転から半回転にとどめ、曲の最後までを通しで滑った。

「最初はちょっと気合いが入りすぎたというか、いつもの空回りみたいなものがあったので、自分のことをいろいろコントロールしながらでした......。もちろん、今回はブライアン(・オーサーコーチ)やトレイシー(・ウィルソンコーチ)もいるのでしっかり話を聞き、自分のペースを守りながら(練習)できたと思います。気持ちとしては割と淡々としていて。(ストックホルムに)来るまでは自分自身思うことはあったんですけど、現地に来て滑るからにはやっぱり、何かしら意味のあるものにしたいなと思います」