鍵山優真と佐藤駿。同学年の2人の競り合いは来季シニアの舞台へ (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

ジュニアグランプリファイナルで優勝した佐藤駿ジュニアグランプリファイナルで優勝した佐藤駿 SPで初めて4回転トーループを成功させた鍵山だが、なかなか安定しないトリプルアクセルが不発に終わって7位発進。ところがフリーでは一変する。2本の4回転トーループを鮮やかに跳び、苦手意識のあるトリプルアクセルを2本とも2点以上のGOE加点がつく出来ばえで成功させる。ほぼ完璧な演技を披露して2位となり、合計257.99点で総合3位に入った。

 一方、ジュニアGPファイナル王者の佐藤は、SPで初めての80点台となる82.68点をマークして3位につけて表彰台を狙う。ところが、フリーでは冒頭の4回転ルッツを失敗して6位に沈み、合計246.50点の総合5位に終わった。

 その後、今年に入ってからの鍵山は1月のユース五輪を初制覇。2月の四大陸選手権はシニアの国際大会への初出場となったが、SP、フリーともに自己ベストを叩き出す。合計でも自己最高得点を更新して270.61点で総合3位となり、堂々と表彰台に立つ活躍を見せた。これに対して佐藤もまた、2月のババリアンオープンで初優勝を飾っている。

 試合を重ねるごとに自信をつけて成長を遂げてきた鍵山と佐藤の両者は、満を持して3月4日開幕の世界ジュニア選手権に初参戦した。

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