2018.12.06

一騎打ち。羽生結弦不在のファイナルを制するのは宇野か?チェンか?

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 羽生結弦が欠場となった今年のグランプリ(GP)ファイナルの男子。12月6日からバンクーバーで行なわれる試合ではこの大会の連覇を狙う世界王者のネイサン・チェン(アメリカ)と、ファイナルと平昌五輪、世界選手権のすべてで2位にとどまった悔しさを晴らそうとする宇野昌磨の一騎打ちになりそうだ。

グランプリファイナル初優勝を狙う宇野昌磨 それは今季ここまでの戦いから見ても明らかだ。ふたりはGPシリーズ連勝でファイナルに駒を進めてきたが、ともにノーミスの演技はできていない。チェンはスケートアメリカで今季2位の280.57点、宇野はスケートカナダで今季3位の277.25点を出している。

 ショートプログラム(SP)ではふたりとも2大会連続でミスをしているが、フリーでは、チェンはスケートアメリカで”ノットクリアーエッジ”がひとつだけというほぼノーミスの演技で189.99点。羽生がフィンランド大会でマークした今季世界最高得点の190.43点に肉薄している。ただし、冒頭に入れる予定の4回転フリップを3回転ループにしてレベルを落とした構成での結果であることを考えると、まだ点数は伸びそうだ。

 宇野はスケートカナダのフリーで188.38点を出しているが、最初の4回転サルコウが回転不足になっただけでなく、後半のトリプルアクセルからの3連続ジャンプと3回転サルコウ+3回転トーループはGOE(出来栄え点)でともに2点台の減点をされての結果だった。