2018.12.04

紀平梨花は女王ザギトワに勝てるか。GPファイナル女子展望

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 11月25日までのグランプリ(GP)シリーズ・フランス大会が終わり、ファイナル進出選手が決定した。平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベデワ(ロシア)のファイナル進出ならずという驚きもあったが、女子は日本勢が2010年大会以来8年ぶりの3名出場を果たし、同じく3名が出場するロシア勢との対決になった。

NHK杯に続き、フランス大会でも優勝してファイナル進出を決めた紀平梨花 その内訳をランキング順に紹介すると、フィンランド大会とロシア大会(ロステレコム杯)で優勝したアリーナ・ザギトワ(ロシア)と、NHK杯とフランス大会で優勝した紀平梨花。スケートアメリカ優勝、NHK杯2位の宮原知子、スケートカナダ優勝、NHK杯3位のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)、スケートアメリカ2位でフィンランド大会3位の坂本花織、スケートアメリカ3位でロステレコム杯2位のソフィア・サモドゥロワ(ロシア)という顔ぶれになる。

 ロシア勢に日本勢がどこまで迫れるかが見どころになるが、実績を考えれば平昌五輪優勝のザギトワは絶対的な優勝候補だろう。だが今回は、そうなりそうもない雰囲気も生まれている。

 大きな要因のひとつは、GPシリーズ初参戦で連勝という快挙を果たした紀平の存在だ。NHK杯ではショートプログラム(SP)のトリプルアクセルで転倒して5位発進となりながらも、他の要素はGOE(出来栄え点)加点をもらうノーミスの演技で69.59点を獲得。成長した姿を見せた。さらに、フリーではミスをしっかり修正してトリプルアクセルを2本ともきれいに成功させる完璧な演技で154.72点。合計を今季世界2位の224.31点にして逆転優勝を果たした。