本田武史によるGPシリーズ展望。男子は羽生、宇野ら6人+新鋭にも注目 (3ページ目)

  • 辛 仁夏●文 text by Synn Yinha
  • photo by Dave Carmichael/AFLO

 そして、第3戦の中国杯ではフェルナンデス選手とジン選手の勝負が見られますが、ここに伏兵のゾウ選手がどう割り込むのか。意外な番狂わせがあるかもしれません。2015年に衝撃的なシニアデビューを果たしたジン選手は、しばらく「4回転ルッツのジン」と称されてきましたが、今やゾウ選手も軽々と質のいい4回転ルッツを跳んできます。表彰台争いで3人の順位がどうなるかによって、ファイナル進出のメンバーが変わってくるはずです。

 個人的にうれしいのは、パトリック・チャン選手が第4戦のNHK杯に10季ぶりに出場することです。おかげで、NHK杯は見ごたえのある戦いになりそうです。羽生選手とチャン選手との新旧王者対決に注目ですが、4回転を3種類跳び、すごくスケートがうまいジョシュア・ファリス選手(アメリカ)が番狂わせを起こす可能性もあるでしょう。
 
 先ほども言いましたが、トップ6の顔ぶれがそのままファイナルでも見られるのか、それともその一角を若手筆頭格のゾウ選手やチャ・ジュンファン選手らが奪えるのか。男子は常連組と若手組の勝負も楽しめそうです。

(女子編に続く)

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