6カ国が激戦。羽生、宇野が揃う日本は世界国別対抗戦で優勝できるか (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 田中亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

 そんな豪華な選手たちの中、最大の注目はやはり日本チームのポイントゲッターである羽生と宇野だ。

4月5日の代表選手発表記者会見で抱負を語った4人4月5日の代表選手発表記者会見で抱負を語った4人 世界選手権後、羽生は「まだ次の試合が残っているので、少し休んでからしっかり調整したい」と、今季はまだできていないSPのノーミスを実現し、勢いに乗った状態でシーズンを終えたいと考えている。宇野もまた、昨年のチームチャレンジカップで4回転フリップを初めて成功させてSP、フリーとも1位になったように、4回転ループを入れたプログラムを決めて、好結果を出して来季へ向かおうとしている。

 日本の優勝のためには、SPとフリーで羽生と宇野の大量得点獲得が絶対条件だが、女子の三原もメドベデワに次ぐ2位になれる実力を持っている。あとはそれに加え、ペアとアイスダンスがひとつでも上の順位をとれるかどうかにかかってくるだろう。

 最大のライバルである3連覇を狙うアメリカは、チェンの調子が下降気味なのが気がかりだ。また女子シングルのチェンとワグナーも調子の波があり、ペアも未知数なだけにいかに満遍なくポイントを取れるかがカギになるだろう。

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