「浅田真央さんのおかげ」と感謝の三原舞依。来季は大胆なイメチェンか? (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha   能登直●写真 photo by Noto Sunao

 2月の四大陸選手権ではSP4位からフリーでノーミス演技を披露して自己ベスト更新の134.34点(当時)を出し、合計では日本女子として4人目の200点超えとなる200.85点を叩き出し、初出場初優勝を飾った。フリーの演目『シンデレラ』のように、苦労から幸せをつかむ物語をなぞるような活躍だった。
 
「今季は最初から、スケートに戻ってこられてすごく幸せという気持ちでやらせてもらってきたんですけど、シーズン初めと比べて成長していると言われるのはうれしいです。世界選手権のSPはすごく悔しかったんですけど、フリーではしっかり自分の持っている力をすべて発揮できたかなと思うので、最終的には120%やり切ったかなと思います」

 そう胸を張る三原だが、平昌五輪を控える来季に向けては、大きく殻を破る必要があるだろう。いまのような愛らしいプログラムでは勝てないからだ。自身も「大人の演技をしなければいけない」と言うように、夢の舞台に立つためには大胆なイメージチェンジをする可能性もある。

 バンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナも16~17歳ごろまでは人見知りのシャイガールだった。それがカナダのトロントに練習拠点を移してからグッと大人っぽくなり、お化粧も目力を強調する黒ラインを描くなどして大変身を遂げ、当時のフィギュア界で話題になった。

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