「ロシアの選手、すごすぎる」。坂本花織、緊張しながら涙の世界3位 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha  能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 ただその一方で、大きな課題が目の前に出現したことを実感したという。

「今までで一番緊張した試合でした。ロシアの選手がすごすぎて、自分が弱いなと思って引いちゃっていたなと思いました。練習からロシア選手のスピードが速すぎて、ずっと邪魔しちゃっていて、もう全然ダメだな、と。自分の力としては普段の30%くらいしか出せなかったです。全日本ジュニアのときみたいな感じで臨めればと思いましたが、そんなに世界は甘くなかったです。

 ジャンプとスピンにこだわりすぎて、表現の部分がちょっと手薄になってしまっていたと思うんですけど、ロシアの選手と比べると全然違っていて、その部分がまだまだ世界で戦えないところだと思ったので、いい勉強になりました」

 坂本を指導する中野園子コーチも、今回の戦いで見えた課題をこう語る。

「フリーはスピードもなくて、あまりよくなかったです。なぜか落ち着きがなかったですね。(SP2位だったことで)欲を張っていたかもしれない。今大会ではスピンが上手なロシア選手との実力の差を見せつけられた。もっともっとスピンをうまくしていかないと、世界の舞台では通用しないと分かりました。緊張した中でもしっかりと表現できるように、そこをもっと磨いていかないといけない。今後はメンタルと体力の強化が必要です」

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る