現役続行の浅田真央。待ち受ける現実と引き受ける覚悟

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

 浅田真央(24)が18日、約1年間の休養を経て、現役続行の意志を正式に明らかにした。昨年5月から休養していた浅田は、自身の進退を同日付のブログと、この日行なわれた座長を務めるアイスショー「THE ICE」の記者会見で発表した。

 大勢の報道陣が集まった会見では、「1年間休養してきたんですけど、自然と試合が恋しくなり、試合でいい演技をした時の達成感をまた感じたいなと思い始めたのも一つの理由です。それだけではないので、何とも言えないですが、いまは試合に出場するために練習しています」と語った。

記者会見で現役続行を発表した浅田真央記者会見で現役続行を発表した浅田真央 休養宣言をしてからおよそ1年が経った。この間、浅田はスケート以外の様々な活動に取り組んできた。テレビのリポーターやラジオのパーソナリティーを務め、ドキュメンタリー番組にも出演するなど、フィギュアスケート界とはまったく異なる世界の人々と出会ってきたに違いない。そんな中で、あらためて自分にとってスケートは欠かせないものだということを実感したという。

「スケートをしない生活の中で、スケートを滑った時に自分にとってスケートは欠かせないと思うようになって、練習を重ねていくうちに試合に出たいなと思い始めてきました」

1 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る