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【ボクシング】中谷潤人は井上尚弥戦でKO勝利を狙う 充実のLAキャンプでは「技術で凌駕することをイメージしてきた」 (3ページ目)

  • 林壮一●取材・文・撮影 text & photo by Soichi Hayashi Sr.

【平常心で迎える5月2日】

 ひと呼吸置くと、中谷は同じトーンで言葉を発した。

「ボクシングを始めた頃から強さを求めることを続けていますから、決して現状に満足はしません。山登りなら、5合目くらいかなというところですね。まだまだ積み上げていきたいなと」

 穏やかな口調ながら、今回のキャンプでは、かつてないほどの進歩を実感していると言い切った。

「キャンプ終盤から、感覚が研ぎ澄まされてきました。本当に、いい状態でトレーニングができましたし、これまでのキャンプのなかで一番充実していました。昨日よりも、今の自分のほうが強くなっていると感じることが多いです。

 去年12月の試合で、自分の弱い部分が見つかり、課題をしっかり受け止める時間を持てました。目を逸らそうと思えば逸らせられましたが、自己と対話し、どうしていくべきかを積み重ねたキャンプになりました。それが形となり、充実に繋がっています」

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 中谷は、前戦を分析した。

「反省として、真っ直ぐ下がった点、ムキになって打ち合ってしまった点、うまく切り替えることができなかった点が挙がります。リング上で、『どうしたらいいんだろう』と悩んだ部分も多少ありました。それでああいう闘いになったんです。コーナーから言われたことを耳にしてトライしますが、セバスチャン・エルナンデスは、我がチームの予想を上回ってくる相手でした。僕の力不足というのもあります。だからこそ、『ここを伸ばさなきゃいけない』とテーマが見えたんです。向き合えたからこそ、自分自身を強く成長させられたと思っています。

 ボクシングはスポーツですが、メンタルが複雑に絡み合っているので、その影響で展開が変わることを学びました。自分をコントロールしなければいけない。自制しなければいけない。このキャンプ中は、律するところにもフォーカスしました。

 プラス、疲労を溜めずに、いかに質の高いトレーニングをするかも考えましたね。休む、リフレッシュも心掛けたキャンプでした。体調もいいですし、平常心で5月2日を迎えられるでしょう」

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