社長・棚橋弘至は1・4からの引退ロードも超ハード 「やめないで」と言われたら「来年もやりますと言ってしまうかも(笑)」 (3ページ目)
【引退ロードでファンに伝えたいこと】
――2026年、1・4の大会で引退試合を迎えるまでの引退ロードについて、どのようにイメージしていますか?
「2024年に回りきれなかった地域もあるので、なるべく地方大会を含めて出場できるようにしたいと思っています」
――ハードなスケジュールですが......。
「疲れないです(笑)。僕は、自分の最期を決めていて、絶対に過労死でと思っているんです。ずっと『疲れない』と言い続けた男がそうなったら、めちゃくちゃ面白くないですか? 一面が『棚橋氏、ついに疲れる......』みたいな見出しで(笑)。そこもエンターテイメントにしたいですね。それくらい働く覚悟はあります」
――そこまで見据えているとはさすがです(笑)。引退ロードのなかで、タイトルへの挑戦も視野に入っていますか?
「もちろんです。最後の最後までタイトルを狙っていきたいですね。引退試合でIWGP世界ヘビー級のベルトに挑戦して、チャンピオンのまま引退できたら最高だと思います。きっとファンのみなさんも『やめないで~』『チャンピオンなのに~』って声を上げてくれるでしょうし、その反応を聞いたら『来年もやります!』と言ってしまうかも(笑)」
――その引退撤回ならファンも嬉しいと思いますよ。
「いや~、ものすごい引退詐欺ですね(笑)。会社として信用を失いますよ。たぶん、ブシロードの木谷(高明)オーナーにめちゃくちゃ怒られると思います」
――それでも、全国を回れば引退を惜しむ声は増えそうです。
「デビューから26年のキャリアを応援していただいたので、『ありがとう』という気持ちで戦いたいです。引退ロードの1年が、直接『ありがとう』を言える最後のチャンスなんで」
――ラストマッチ、誰と戦いたいですか?
「具体的な構想はこれからですが、キャリアのなかで縁のある選手がその時チャンピオンで、自分が挑戦する立場ならドラマチックですよね」
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