社長・棚橋弘至は1・4からの引退ロードも超ハード 「やめないで」と言われたら「来年もやりますと言ってしまうかも(笑)」 (2ページ目)
【自身の引退を前に考える、レスラーたちのセカンドキャリア】
――昨年10月、2026年の1・4東京ドーム大会での引退を発表しました。その理由をお教えいただけますか?
「社長を引き受けた時点(2023年12月23日に就任)で、『現役を続ける期間はあと2年』と決めていました。引退のタイミングや発表時期については、ファンのみなさんに心の準備をしてほしかったので、過去最長の1年2カ月という引退ロードになりました(笑)」
――引退を惜しむ声も多いと思います。大きい大会だけスポット参戦するなど、選手を続ける選択肢もあったと思うですが?
「あ~、それはなかったんです。コロナ禍の前に"燃え尽き症候群"じゃないですけど、『やりきった』という思いがあってから、もうひと頑張りしたので。こんなにプロレスラー人生を全うできて、引退後も普通に働く未来があるのはとても恵まれていると思います。だから、僕だけじゃなくて『プロレスラーが引退した後にどうするか』という点も、これからいろいろ考えていきたいと思っています」
――プロレスラーのセカンドキャリアですね。
「僕みたいに会社に残れるのは運がいい。飲食や他業種をされる方もいますが、なんとかプロレスに関わるビジネスを広げて、引退したあとも"第二の人生"に繋がる新しい仕組みを作りたいと思っています。そうすれば、プロレスラーになりたい人ももっと増えるんじゃないかな。引退したら終わり、じゃなくて、真壁(刀義)さんみたいにタレントになれたり、引退後も会社に残れたりということがあれば、家族も守っていける安心感が生まれると思うので。僕、社長としても、いいこと言うでしょう?(笑)」
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