髙木三四郎が振り返る棚橋弘至との共闘、男色ディーノとの最後の試合 今後のDDTでの展望も明かした (4ページ目)
■「新幹線プロレス以上のことはできない」
――プロレス人生を振り返って、ベストバウトは?
髙木:それを聞くって、完全に引退するみたいな感じじゃないですか!(笑) ベストバウトはこれから先にあるかもしれないですよ。
――とりあえず、今の段階で......。
髙木:めちゃくちゃ引退っぽいけどな......(笑)。ベストは毎回、塗り替えられているんですよ。2005年にディック東郷さんとやった試合もそうだし、2009年に飯伏とやったワンマッチ興行もそうだし、去年3月に竹下とやった試合もそうだし、今年3月に大家(健)とやった試合もそうだし......都電プロレスも実家プロレスも、この間の両国の試合もそうですね。
まだまだ塗り替えるつもりでいるのでベストバウトは決められないんですけど、現時点で髙木三四郎史上、「これ以上のことはできないだろうな」というのは、やっぱり新幹線プロレスです。これ以上のことは本当にできない。
――世界中で話題になり、一躍時の人となりましたね。
髙木:世界130カ国くらいでトップニュース扱いだったんですよ。日本でも、地上波の全局で3日間くらい、朝、昼、夕方、晩のトップニュースで取り上げられた。これ以上のことはたぶんできないし、日本のプロレス史のなかで、これだけ世界中に広まった試合はないと思います。(アントニオ)猪木さんや、武藤(敬司)さんの引退も、世界ではあそこまで報道されていない。本当に鈴木みのるさんのお陰であり、アイディアの勝利だったと思っています。
――飛行機プロレスをやったら、また話題になるのでは?
髙木:飛行機はたぶん、そんなにバズらないと思います。新幹線は、世界中で知られる世界初の高速鉄道ですからね。だからこそ世界中の人が「『ブレットトレイン』(新幹線を題材にしたブラット・ピット主演の映画)だ!」と話題にしてくれた。プロレスの新たな可能性を示せたと思うし、それを塗り替えられるとしたら、渋谷のスクランブル交差点でのプロレスしかないかな。でも現段階では、どうやっても許可が下りないらしいんですよね。
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