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髙木三四郎が振り返る棚橋弘至との共闘、男色ディーノとの最後の試合 今後のDDTでの展望も明かした (2ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko

――男色ディーノ選手が最後の相手でよかったですね。

髙木:ほかにもスーパー・ササダンゴ・マシンとか、他団体だったら棚橋弘至選手とも試合したいと思ったんですけど、棚橋さんとはALL TOGETHERでわりとあっさり組めたので。

――5月6日に日本武道館で開催されたALL TOGETHERもすばらしい大会でした。髙木さんは棚橋選手、丸藤正道選手と組み、高橋裕二郎&成田蓮&"キング・オブ・ダークネス"EVIL組と対戦されました。

髙木:棚橋さんに関しては、僕も今さら「横一線」発言(※2015年、HARASHIMA戦のあと「全団体を横一列で見てもらったら困る」と発言)を蒸し返すつもりもないし、あそこで棚橋さん、丸藤さんと組めたのは、無期限休養ロードのひとつの大きなトピックだったと思います。

 相手がHOUSE OF TORTURE(新日本プロレスのヒールユニット)というのもよかった。武道館をドラマティックドリーム号で滑走してEVILたちを轢くというのは、やっぱり痛快でしたよね。よその団体だとわりと好き勝手できる(笑)。しかも第1試合というのがよかったです。

――第1試合は重要ですか?

髙木:掴みの試合ってすごく大事で、僕のなかではメインイベントの次に大事なのは第1試合なんですよ。オープニングで掴めなかったら、興行が終わっちゃうんです。だからとにかく派手に入場したかったし、派手なことをやりたかった。棚橋さんがやる前にスリングブレイド(棚橋の得意技)をやりたかった(笑)。

 昨年末、棚橋さんが新日本プロレスの新社長になるという発表があったじゃないですか。個人的に「棚橋さん、すごいな」とも思いましたし、「負けていられない」という気持ちも当然ありました。昨年末から今年の頭にかけて、本当に体調もよくなかったし、メンタルもかなりダウンしてたんですけど、棚橋さんの社長就任を受けて鼓舞されましたし、救われましたね。

――棚橋選手の「横一線」発言もあり、新日本プロレスとDDTはあまり関係がよくないのかと思っていました。

髙木:新日本プロレスには業界No.1というプライドがあると思いますが、僕らにも底辺から這い上がって今のDDTを築き上げたというプライドがある。「いつか一番になってやる」という気持ちは常に持っています。だけど、わだかまりとかは一切ないですね。団体経営者で集まって、プロレス界の未来について語り合いたいくらいです。市場が広がれば、各団体に恩恵があると思っているんですよ。

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