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髙木三四郎が振り返る棚橋弘至との共闘、男色ディーノとの最後の試合 今後のDDTでの展望も明かした (3ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko

■竹下幸之介のポテンシャル、武知海青の類まれなる才能

――竹下幸之介選手も、今年G1 CLIMAXで大活躍でしたね。竹下選手のすごさとは?

髙木:ひとつはポテンシャルです。日本人のレスラーで、185cm以上の人って今はそんなにいないじゃないですか。彼は187cmで、体重も114kgある。彼はあの体格でトぺ・コンヒーロもノータッチ・トペもやりますからね。ジュニアの選手しかやらないようなことをスーパーヘビー級の彼がやったのが単純にウケたのと、AEWでも日本人レスラーとして頑張っている。それが自信につながっているんじゃないでしょうか。竹下が日本のプロレス界を掻き回す存在になれば、もっと面白くなると思います。

――ポテンシャルの高さといえば、2月25日にデビューした武知海青さん(THE RAMPAGE)もすごかったですね。

髙木:『覆面D』というドラマで大石(真翔)くんがプロレスを教えたんですけど、「武知海青さんは天才です。何をやらせてもすぐにできちゃう」と言っていて。その時は「ああ、そうなんだ」と思ってたんですけど、初めて武知さんが動いているのを見た時に衝撃を受けたんですよ。ちょうど藤田晋さん(サイバーエージェント代表取締役社長)もいて、「彼みたいな人がプロレスラーになったら、プロレスの歴史も変わりますね」と言われたのがきっかけですね。彼はスーパースターになると思いました。

――武知さんのどういうところがすごいと思われますか?

髙木:最初から「プロレスラーでしょ」というくらい動けていたし、なによりプロレスに対してひたむきで、愛してくれている。デビュー前に記者会見をやった時、「こんなに所作が美しいスポーツはない」って表現してくれたんですよ。それがすごく嬉しかったですね。

――9月29日、7カ月ぶりに試合をされますが、デビュー戦から間が空いたので試合勘はどうなのかなと。

髙木:「天才」という言葉でひと括りにするのも乱暴なんですけど、彼は類まれなる才能を持っている。プロレスって、ただ単に技ができるだけでもダメだし、強いだけでもダメなんですよ。所作がいかに美しく見えるかが大きなポイントで、武知さんの技とか表情とか、技を受けているところとか、全部美しいんです。そういう表現者としての才能を持っている人って、なかなかいないんですよね。生まれ持ったものだと思います。

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