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総合格闘家・鈴木千裕は絶対王者になって新時代をつくる 防衛戦と師匠・五味隆典に恩返しする一戦への思い (3ページ目)

  • 大楽聡詞●文・取材 text by Satoshi Dairaku

リラックスした表情でインタビューに答える鈴木千裕 Photo by Ryosuke Hoshinaリラックスした表情でインタビューに答える鈴木千裕 Photo by Ryosuke Hoshinaこの記事に関連する写真を見る

――今後の夢や野望は何ですか? UFCへの挑戦など、海外進出などは視野に入れていますか?

「UFCを狙うとか海外を目指すとか、それは違うと思います。日本のRIZINを世界のRIZINに変えるんですよ。

 今後、僕の考えも変わるかもしれない。でも、現時点では日本のRIZINを世界のRIZINにして、お前らが日本に来いよっていうスタンスでいるべきだと思うんですよ。

 五味さんがPRIDEで10連勝した時、『GOMIを倒せ』と海外から乗り込んできたんですよ。それは五味さんが最強だったから。それって傍から見たら世界対戦じゃないですか。

 PFLやBellator、他団体のチャンピオンに勝って複数のベルトを持った時、『いつでも、誰とでも戦うよ』という絶対的チャンピオンがいれば、おのずと世界と対等の位置につける。要請があればUFCに乗り込んでも構わない。でも所属はRIZIN。『RIZINから戦いにきた』っていう感じですね。それがカッコいい。だから目下の僕の目標はBellatorのベルト獲得です」

――そしたら三冠王ですね。

「3本目のベルトを巻いた時に、三冠王の僕に挑戦したい候補がどんどん手を挙げるわけです。それって世界のトップが集まるってことなのでUFCと同等。だからそれが僕の中のUFCです。そういった新しい流れを作るには時間がかかるし、運命の歯車がかみ合うことも必要なんですけど、誰も挑戦したことのない新時代を作っていくのってワクワクするじゃないですか(笑)」


■Profile
鈴木千裕(すずき ちひろ)/1999年5月14日生まれ、東京都三鷹市出身。身長173cm体重66Kg。クロスポイント吉祥寺所属。通称、クレイジー・ダイヤモンド、天下無双の稲妻ボーイ。2021年9月総合格闘技再起戦及びにRIZINデビュー戦となったRIZIN.30ではTKO負けを喫したが、2023年11月アゼルバイジャンで開催されたRIZIN LANDMARK 7ヴガール・ケラモフ戦で見事1RKO勝ちを収め、第5代RIZINフェザー級王座を獲得。KNOCKOUT(キックボクシング)とRIZIN(総合格闘技)の両団体の2冠王者となった。

■初デジタル写真集
『HERO』(Sportiva eBooks/集英社)
2024年4月22日鈴木千裕の初のデジタル写真集が発売。格闘家として力強く練習に励む姿から、普段メディアで見られることのないスーツ姿や笑顔まで、等身大の姿を撮り下ろし。誰よりも強く、誰からも愛される二刀流のチャンピオン、「ヒーロー」鈴木千裕のいまが凝縮された一冊。
週プレ グラジャパ!版のみ、アザーカットと鈴木選手の人物像に迫った約30分のインタビュー動画が特典に。


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