「美女ボクサー」という紹介に「色モノにはなりたくない」。日本王者・鈴木なな子が語るタイトル戦とプロを選んだ理由 (3ページ目)
色モノにはなりたくない
――ただ、同じ三迫ジムの晝田瑞希選手のSNSで、一緒に写っている様子からは楽し気な雰囲気が伝わってきます。
「彼女はとても面白いので、よかったら今度は一緒にインタビューしてください(笑)。彼女にもいろいろ聞きながら、SNSでさまざまなことを発信できるようになっていきたいです」
――これまでは、"女子大生ボクサー"などと肩書をつけられることが多かったと思います。それが気になることはありましたか?
「"女子高生"とか"女子大生"という肩書がつくことに関しては、特別な感情はなかったです。記事で読んだりすると、『そうですね』って感じで(笑)。女子大生のボクサーはアマチュアを含めたらたくさんいますし、その肩書きがなくなったからといって何も思いません」
――他にも、"美女ボクサー"というように、ビジュアルが注目されることも多かったですね。
「そういったふうに"色モノ"にはなりたくないですね。見た目を取り上げられるのもそんなに好きじゃないですし。私に興味を持ってくれるきっかけになるならいいと思いますが、そっちが主になっちゃうと違うかなと思います」
――今は日本チャンピオンですから、もうそんな扱いにはならないんじゃないですか?
「そうなってくれるといいですね。チャンピオンという肩書がついて、その印象のほうが強くなったらうれしいです。でも、チャンピオンとしてはまだまだ実力が不足してますし、上には上がいますから、もっと強い王者にならないといけないですね」
(後編:「2、3年以内に東洋チャンピオンになりたい」>>)
【プロフィール】
■鈴木なな子
1999年7月8日、東京都生まれ。身長158cm。4歳でフルコンタクト空手を始め、高校2年で全関東大会女子軽量級優勝。その後、ボクシングに転向。高校3年時の2017年5月にプロデビュー。2018年に立教大学に入学。2020年1月に今の三迫ボクシングジムに移籍し、2021年12月に日本女子ミニマム級王座を獲得。2022年に大学を卒業した。
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(取材協力:三迫ボクシングジム)
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