朝倉未来が「日本でこれだけ注目される大会はない」と豪語するBreakingDown。今後は女性の試合、海外大会も視野に (2ページ目)

  • 篠崎貴浩●撮影・文 text & photo by Shinozaki Takahiro

女性の試合や、海外大会への意識

――バージョンアップという意味では、今回VIP席で観戦していたタレントでYouTuberの「てんちむ」さんに出場の話を振った場面もありました。自身のYouTubeでは木下優樹菜さんにも声をかけていましたね。今後、女性の試合も考えていますか?

「はい、考えてます。次回大会くらいから、オーディションに女性を入れていこうかと。木下さんに話を振ったのはシンプルに話題作りもあるんですけど、女性バージョンがあったら、その試合を見て勇気や希望をもらえる女性も出てくるはず。現時点でBreakingDownは男性の視聴者が多いと思いますが、女性にも輪が広がっていくと思います」

―― 「1分1ラウンド」の戦いであるBreakingDownは、汎用性が高いですね。

「女性はこれからですけど、若者、中年、どんな人でもチャンスを掴めますからね。海外からも 『BreakingDownをやりたい』という話をチラホラいただいています。海外での大会実施もいいですね」

――今回はYouTuberの「へずまりゅう」さん、"ゴマキの弟" 後藤祐樹さんといった知名度が高い出場者も多かったですが、実力とのバランスをどう考えていますか?

「先ほども言いましたけど、重要なのは試合が見たいかどうか。ただ強い人同士の試合だけを組んでも視聴数は増えないと考えています。だからエンターテインメント寄りの試合もあっていいし、今回のオーディションで出てきたような、無名だけど人生を全部ベットしちゃうような人同士の試合も面白い。バランスを考えて試合を組みたいと思っています」

 実力者同士の試合という意味では、他の試合と一線を画していたのが第5試合の丸田喬仁vs.安井飛馬。公開計量で顔を合わせた両者は相手を煽ることなく、安井は「ここは会見の場所で戦う場所ではない、ちゃんとリングで戦ってみんなの印象に残る試合をしたい」と誓った。

 その言葉どおり、試合は打撃を得意とする丸田に対し、柔道家の安井が鮮やかな腕ひしぎ十字を決めて一本勝ち。安井には、朝倉未来からプロ格闘家として支援する話も舞い込んだ。 "第二の朝倉未来を発掘する"がBreakingDownのコンセプトだが、新たな才能も見つかっている。

第5試合、腕ひしぎ十字で勝利した青い道着の安井 第5試合、腕ひしぎ十字で勝利した青い道着の安井 この記事に関連する写真を見る

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