2020.10.31

井上尚弥の圧勝を米記者たちが予想。
「挑戦者とはレベルが違う」

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

Q4.井上が勝った場合、その後に誰と戦うことになると思うか。あるいは誰と戦ってほしいか。

フィッシャー 井上にはバンタム級統一路線を歩んでほしい。WBO王者のカシメロ、12月に行なわれるWBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)vsドネア戦の勝者が次戦の候補になる。井上が4団体統一し、パウンド・フォー・パウンドでもナンバーワンと認められるかどうかを見てみたい。

ヘルナンデス マニー・パッキャオ(フィリピン)がそうだったが、アメリカでスターになるにはメキシコ人のライバルを見つけられるかがカギになる。ただ、井上のライバル探しは簡単ではない。個人的にはルイス・ネリ(メキシコ)との対戦が面白いと思うが、実現は難しそうだ。

 スーパーフライ級のフアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)は知名度がある選手だが、予定されているローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との再戦に勝ったとしても、バンタム級まで上がってくるかどうかはわからない。メキシコ人以外ではギジェルモ・リゴンドー(キューバ)もいるが、もう40歳。トップランク社はスター選手の売り出しが得意ではあるものの、今後はどれだけの相手を探し出せるか、どんなストーリーを作れるかがポイントになる。

サンガリア 答えはただひとり。カシメロだ。井上とカシメロはスタイル的にも、これ以上ないほど噛み合うと思う。カシメロは、バンタム級屈指の実力者と目されていたゾラニ・テテ(南アフリカ)をKOで下し、WBO王座を奪って実力を証明した。ハードパンチャーでカリスマ性があり、誰が相手でも恐れを知らない。井上を売り出すことを考えても完璧な相手だっただけに、対戦が実現しなかったことは残念だったが、今後に期待したい。

ナム マロニー戦に勝ったら、一度は流れてしまったカシメロとの試合に真っ直ぐに向かってほしい。ただ、カシメロは、トップランク社のライバルプロモーターであるプレミア・ボクシング・チャンピオンズと関係を深めているだけに、早い段階での井上戦は難しくなったかもしれない。そうだとしたら残念なことだ。

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