那須川天心、プロレスに初挑戦。清宮海斗「センス抜群。ヘビー級でも闘える」 (2ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • photo by Sueishi Naoyoshi

清宮 技を受けるのは痛いと思いますけど、打撃だったらヘビー級の重さはあるので。すごい威力がありました。

那須川 打撃だけだったらいいんですけどね。僕、プロレスラーの方って本当にすごいなと思っていて。自分を演じるというか、自分の世界観を作るじゃないですか。キックボクシングもそういうのが必要だなと思って、プロレスの大会を観に行って勉強したんですよ。

清宮 へえー! 意外です。

那須川 入場の演出とか、やっぱりすごいなと思いました。この人にはこういう入場の仕方があって、こういうキャラがあってっていうのを、プロレスから学びましたね。キックボクシングでも、入場から魅せて、しっかり自分をアピールしようと思っています。格闘家って闘うことがすべてと言えばすべてなんですけど、その中でも「こいつすげえ!」とか、「この人なんか違うな」っていうのを見せたい。それを技だったり、立ち居振る舞いだったり、行動だったりで見せないと、生き残れないんですよ。

清宮 そういう選手って、格闘技界では少ないですよね。あとたぶん、那須川さんはプロレス以外にも、いろんなジャンルを観ていると思うんですよ。映画とかアニメとか。それでちょっとでも「あ!」って思ったら、それを格闘技に取り込めちゃう人なんだろうなと。特別な人にしかできないことだと思うので、すごいなと思います。普通にアニメの動きとか、やってますもんね。

那須川 実際の試合より、アニメとかそういうのをいっぱい観ますね。

清宮 最初に心揺さぶられたアニメってなんですか? 僕は『(グラップラー)刃牙』なんですけど。

那須川 おお! 僕も格闘技系だったら『刃牙』と『はじめの一歩』です。

清宮 やっぱり! 僕、いまでも『刃牙』を観たら「トレーニングしたい!」とか思います。いまでも「うおおおお!」っとなる。

那須川 なりますよね。普通の漫画やアニメとは、ちょっとテンション違ってきますよ。非現実的な技とか多いんですけど、男子ってそういうのに憧れるんです。「俺ならできるっしょ」みたいな。

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