「どん底まで落ちた」土性沙羅が勝者。
敗者・森川は伊調馨に肩を抱かれた
3月8日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターのレスリング場にて、東京オリンピック代表選考会が行なわれた。
ケガを乗り越えて東京五輪の切符を掴んだ土性沙羅 今回のプレーオフは、昨年9月の世界選手権で日本がオリンピック出場権を獲得した階級で、代表選手が決まっていない女子68キロ級と男子フリースタイル74キロ級の計2試合。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で原則非公開とされ、会場への立ち入りは出場選手、セコンド、練習パートナー、協会関係者ら約60名のみ。試合会場での取材もテレビ局1社、通信社2社に限られた。
試合の模様は、日本レスリング協会がSNSでライブ配信を実施。試合後、報道陣への会見は隣接する味の素フィールド西が丘で、全員マスク着用、選手から2メートル離れて行なうという異様な雰囲気のなか、2試合とも白熱した一騎打ちとなった。
女子68キロ級は、リオデジャネイロオリンピック金メダリストの土性沙羅(東新住建)と、20歳の新鋭・森川美和(日体大)が対決。
1 / 7