2020.03.03

井上尚弥に「つけ入る隙」。カシメロの
プロモーターが後半勝負を予想

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke

 現地時間4月25日、WBA世界バンタム級スーパー&IBF王者の井上尚弥(大橋ジム)が、ラスベガスでWBO王者ジョン・リエル・カシメロ(フィリピン)との「3団体統一戦」に臨む。

4月25日に3団体統一戦に臨む井上尚弥 photo by Hiroaki Yamaguchi/AFLO 日本のモンスターがついに"ラスベガスデビュー"を果たすとあって、現地では当然のように話題は井上に集中している。ただ、29勝(20KO)4敗の戦績を積み重ねてきた31歳のカシメロも危険な選手だ。

 これまで10カ国での試合経験がある歴戦の雄と、その陣営は、どのような思いで重要な一戦に臨もうとしているのか。今回、マニー・パッキャオが主催する「MPプロモーション」のプロモーターで、カシメロを傘下に抱えるショーン・ギボンズにじっくりと話を聞いた。

 ギボンズはマネージャーやマッチメーカーなど、約30年にわたってボクシング界に関わり、アメリカ人ながらアジアのボクシングにも精通する人物。カシメロを刺客として送り込む大ベテランの言葉からは、"モンスター攻略"への自信が滲んでいた。

――井上vsカシメロはどんな試合になると考えていますか?

「バンタム級最強の選手同士の対戦だと認識しています。WBA、WBO、IBF、『リングマガジン』のタイトルも含めれば、4つのベルトがかけられた一戦です。昨秋にノニト・ドネア(フィリピン)との激闘を経験したあと、すぐにカシメロのようなタフな相手との統一戦を望んだ井上には脱帽するしかありません。

 今回も激しい試合になるでしょう。エキサイティングな打ち合いの末、後半に入ればカシメロが有利になると考えます。カシメロは過小評価されていますし、井上も彼のような選手とは対戦したことがありません。これまで10カ国で試合をこなしてきたカシメロは、どんな舞台でも臆することはなく自分の力を発揮し、試合後半のラウンドで勝負を決める、というのが私の予想です」