米識者たちも確信する井上尚弥の絶対勝利。WBSS優勝へ死角はない (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

Q2 試合展開の予想は?

サンガリア「試合までに何か理由が見つからない限り、井上が負けることを予想するつもりはない」

オッペンハイム「井上の9回KO勝ち」

ビレガス「一般的に井上が有利と思われていて、私も彼が勝つと思う。 時間の問題だろう。パンチをもらった際にロドリゲスがどんな反応をするかだが、KOで決着が着くと見ている」

ナム「井上が序盤から中盤までにKOで勝つ」

Q3 すでにWBSS決勝に進出しているノニト・ドネア(フィリピン)は、井上対ロドリゲスの勝者相手に勝機はあるのか?

サンガリア「ドネアはバンタム級では無敗だが、36歳とキャリアは終盤に差しかかっている。前戦のステファン・ヤング(アメリカ)戦では多くのパンチを浴び、打たれ強さを示しはしたが、井上やロドリゲスに打たれたら同じようには耐えられないだろう。ただ、パワフルな左フックを持ち、得意のパンチを効果的に当てるクイックネスを備えたドネアを完全に見限ることはできない。ドネアはこのトーナメントの"ワイルドカード"的な存在。今週末の勝者を相手にしてもチャンスはあるのではないか」

オッペンハイム「ドネアは、ロドリゲス相手であればアウトボクシングで有利に戦うことができるかもしれない。ただ、井上は倒せない」

ビレガス「個人的にはドネアのことが好きだからつらいが、彼にチャンスがあるとは思わない。バンタム級に下げてパワーを取り戻したように見えるが、年齢を重ね、スピードも落ちている。特に井上の戦歴と比較した場合、最近のドネアは同じようにハイレベルの相手と戦ってきたわけではない」

ナム「残念ながらドネアは全盛期をはるかに過ぎている。7年前のドネアと井上が対戦したなら"ドリームファイト"だが、現時点では番狂わせのチャンスはほとんどない。井上に勝つには最大の武器である左フックを当てなければいけないけど、今のドネアにそれができるとは思えない。パワー、スピードが特筆される井上だが、鋭いジャブを持っていることも忘れるべきではない。ドネアはジャブが得意な選手に苦しむ傾向にあるからね」

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