村田諒太のスパーリングパートナーが語る「今度こそ確実に勝つ方法」 (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Sportiva

――エンダムとの第1戦についてですが、調整段階から練習を共にしたデイさんから見て、村田はプラン通りに戦えていましたか? 

「村田はKO勝利を目指していたので、それは果たされなかったことになります。判定ではエンダムが支持されましたが、村田が奪ったダウンは実際には1度だけでなく、少なくともあと2度はダウンとしてカウントされるべき場面がありました。事実上は3度もダウンを奪っていたわけですから、公正なジャッジだったとは思えません。それでも彼は、ほぼ想定通りのファイトをしたと思います」

――デイさんがあの試合を採点したらどうなるでしょうか 

「最初の3ラウンドはエンダムが取って、以降の9ラウンドは村田が制したと見たので、117-110で村田の勝利です。接戦ですらなかったと思っていたので、判定が発表された瞬間はすごくショックでした。村田がどんな気持ちでいるかと想像するだけでつらかったですよ。こちらの時間で土曜日の朝にファイトを見たのですが、その週末は暗い気持ちのままでした」

――あの試合の判定は大きな問題になり、リマッチは大きな注目を集めそうです。再戦に向けて、村田はどのような調整を行なうべきだと思いますか? 

「ボクサーは常に進化を目指すべきで、同じことを繰り返してはいけません。エンダムとその陣営は、村田のほうがより優れたファイターで、前回は自分たちが負けていたことにも気づいているはずです。間違いなく新たな対策を練ってくるでしょうから、村田もどこを改善できるか考えているはずです」

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