【国際プロレス伝】キャデラックで東京→三島を1時間。死ぬかと思った (3ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya

「僕はグレート草津さんの付け人にさせていただいて、ラッシャー木村さんとは国際軍団でも一緒に戦いましたけど、ストロング小林さんやサンダー杉山さんとはほとんど接点がなかったんです。

 小林さんは僕と同じくボディビルからプロレス界へ入られた大先輩で、ジャイアント馬場さんやアントニオ猪木さんと張り合うような国際プロレスの絶対的エース。サンダー杉山さんは、ビル・ロビンソンが『日本で猪木さんの次に強い』と認め、ルー・テーズも『基礎のできたグッド・レスラー』と評したレスラーですからね。お付き合いがあれば、僕のレスラー人生も変わっていたかもしれないです。

 特に杉山さんは、ヘビー級で東京オリンピックにも出場されているレスリング選手ですから。いろいろ話をうかがっていれば、同じくヘビー級で戦っている(娘の)京子の役に立つこともあったかもしれないじゃないですか。

 おふたりとも国際プロレスの初期~前期を支えた、人気と実力を兼ね備えたレスラーでした。ただ、杉山さんは僕が最初の海外遠征中に全日本プロレスへ移籍され、小林さんも僕が帰国して半年後ぐらいに退団されていますからね。残念です」

(つづく)
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