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【格闘技】王者・山崎秀晃×漫画家・村瀬克俊、
キックボクシングを熱く語る! (3ページ目)

  • 中村拓己●構成・文 text by Nakamura Takumi 石川耕三●撮影 photo by Ishikawa Kozo

山崎秀晃(やまざき・ひであき)●1987年京都府生まれ。幼少時代から伝統派空手を学び、関西のアマチュア大会で活躍。上京後、龍道場に入門し、チームドラゴンの一員として2009年6月にプロデビュー。3戦目からKrushを主戦場とし2013年3月、トーマス・アダマンドポウロスを下して第3代-63kg級王者となる山崎秀晃(やまざき・ひであき)●1987年京都府生まれ。幼少時代から伝統派空手を学び、関西のアマチュア大会で活躍。上京後、龍道場に入門し、チームドラゴンの一員として2009年6月にプロデビュー。3戦目からKrushを主戦場とし2013年3月、トーマス・アダマンドポウロスを下して第3代-63kg級王者となる村瀬 実は、『モングレル』のシーンで、まだアマチュアの選手がプロのトップ選手たちに生意気な口をきくシーンがあるんですけど……。

山崎 大丈夫ですよ。僕もアマチュアのころは、すぐチャンピオンになれると思ってましたから(笑)。アマチュア時代はほぼ負けなしで、当時は「趣味程度に格闘技をやって、それで、『プロで試合してください』とお願いされたらやってもいいかな」くらいに思っていました。今、思うとむっちゃ生意気ですけど(笑)。

村瀬 それを聞いて安心しました! 数ある格闘技の中で、僕がキックに魅力を感じるのは、技のフォームですね。学生時代に格闘技雑誌を見ていて、ミドルキックの写真が大きく使われていたんです。その蹴りのフォームが本当に美しくて、写真1枚を見ただけで、このあと絶対に重い蹴りが飛んでくるんだろうなって想像できました。打撃の技は荒々しくも、ひとつひとつが綺麗で、どれだけ激しいドロドロの試合でも、スロー映像や写真を見るとそこには必ず、『美』がある。僕は、それがキックの魅力かなと思います。

山崎 『モングレル』の第1話で、小菅健太郎(主人公のジム仲間)がワタル(主人公)を倒したカウンターのハイキックのフォームとタイミングは、実戦と同じですよね。

村瀬 ありがとうございます。

山崎 ワタルも熱くなってガードが下がっちゃいましたけど、僕と同じタイプですね(笑)。でも、実際にパンチで突っ込んでいく選手のガードが下がったところにハイキックが当たるというのは、実戦ではよくあることで、ここまで細かく試合を見てもらえると選手としてはすごくうれしいです。

村瀬 写真を見過ぎると、どうしても写真絵になってしまうので、やっぱり僕は漫画絵にしたいんですよね。だから人形を戦わせて、それをモデルに描くこともありますね。

山崎 僕でよければいつでもモデルになるんで、遠慮なく言ってください(笑)。

村瀬 山崎選手は、漫画は読まれるんですか?

山崎 はい。実は結構な漫画好きで、メジャー、マイナー、ジャンルを問わず、どんな漫画も読むんですよ。こう見えて少女マンガも読みますからね(笑)。

村瀬 えーーっ!!

山崎 高校のころ、クラスの女の子からよく少女マンガを借りていたんです。一度、僕が大人になってからドラマ化された漫画があって、「あの漫画って結局、最後はどうなったんやろ?」と思って、まとめ買いして1巻から読破したこともあります。

村瀬 ちょっとイメージと違いますね(笑)。

山崎 もちろん、格闘技系の漫画も好きで、『高校鉄拳伝タフ』(1993年~2003年に週刊ヤングジャンプで連載)は読んでましたよ。

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