宇内梨沙は「素の私」でゲーム実況。アナウンサーだって舌打ちします!? (2ページ目)

  • 龍田優貴●取材・文 text by Yuuki Tatsuta
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

――コミュニケーションを取るツールとしてはLINEやTwitterなどもありますが、ゲームの存在感は大きかったのでしょうか。

 そうですね。ゲーム自体が面白いですし、なおかつ面白いコンテンツを誰かと一緒にプレーすることは、ただ電話しているよりも楽しい。社会人になってからも仲間とフットサルをするように、みんなで楽しく盛り上がれるのがオンラインゲームの良さだと思います。

――宇内さんは「TBS eスポーツ研究所」に所属していますが、実際にeスポーツに触れてみて驚いた出来事はありますか。

 世代によってはゲームに対してネガティブな印象を持つ方もいるかもしれませんが、私はむしろゲームを頑張っていること自体かっこいいと思えるタイプだったので、特に違和感やズレはなかったです。「ゲームで日本一を決めてどうなるの?」と思う方でも、実際にeスポーツ大会の熱狂を肌で感じれば「これはスポーツだ」と実感するのではないでしょうか。

 プレーヤーの熱量、勝者の喜び方、競技中の表情、わき上がる歓声などはリアルスポーツと変わりませんし、エンタメとしてもきちんと成立している。それにどの大会も、見ている側がワクワクするような演出に力を入れています。場合によっては何千人・何万人と観客を入れる大会もあるので、今後はもっと広がっていくと思います。

――ちなみに宇内さんは「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」()で司会進行を担当されていましたが、難しいと感じた点はありますか。

※Nintendo Switch向けシューティングゲーム『スプラトゥーン2』のNPB主催大会。TBS eスポーツ研究所がメディアパートナー及び運営パートナーを務めた。

 どんなものであれ、ファンの方々は「コンテンツに関わっている人が本当に好きでやっているか」を重要視していて、「この人はにわかだ」と悟られると引かれてしまうんです。一口にゲーム好きと言っても、好きの度合いは広いですから、その点の配慮は必要だと感じました。私は試合会場に駆けつけている人たちほど『スプラトゥーン2』の実力があるわけでもないので、司会進行を務めるにあたって、大会直前はやはりプレッシャーがありました。

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