野球はeスポーツも熱い。真中満は村上宗隆の能力値を上げてほしい (2ページ目)

  • ハル飯田●取材・文 text by Haru Iida
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo


──他のゲームジャンル、例えば銃を撃ち合うゲームなどに比べると、パワプロは野球なので伝わりやすいのかなと思いますが。

真中 銃撃戦のゲームだったら、俺は見てても「その撃ち方は反則!」とわからない(笑)。でもパワプロは野球のルールに則った勝負だからわかりやすいね。

──わかりやすいと言えば、プロ野球選手の能力値が出るのも特徴です。あの能力値についてはどう感じますか?

真中 あれは実際の選手もすごく興味を持ってるんだよね。俺も現役の時は自分の評価を確認してたよ。eBASEBALL プロリーグで何度も解説したから、特殊能力も覚えたけどね(笑)。

──「弾道」の能力値の重要性はゲームのプレーヤーでも気づきにくい点ですが、真中さんは見抜いていましたよね。

真中 そりゃ俺は応援監督だから、そういうのはわかるよ(笑)。弾道が最大の4だと、ちょっと芯に当たればホームランになるなって感覚があった。

──失礼しました(笑)。昨年はセ・リーグの順位予想も的中しましたが、初年度のeドラフト会議から見続けてきたからでしょうか。

真中 ドラフトはすごく面白かったな。実際の12球団から指名されるシステムもそうだし、2年目からは1チームが4人になったり、プロテクトルール()があったりして、画期的で盛り上がったと思う。残念だけど指名漏れになる人もいるし、意中じゃない球団に指名される人だっている。ドラマがあったな。

※2019年シーズンは前年に所属した3名のうち2名までしか契約できず、そのほかの選手は再度プロテストを経てドラフト会議に臨まなければならなかった。

──初年度に日本一となったライオンズでキャプテンを務めた大川泰広選手が、2年目にまさかのドラフト行きでした。

真中 その大川選手が入ったヤクルトが結果的に優勝したんだから、誰がどの球団に指名されるかも大事な要素だってことがわかるよね。2019年シーズンなんて、ヤクルトは開幕カードでジャイアンツにコテンパンにされて3連敗スタートだったのに。

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