ナスリが鹿島で描くW杯への道。「eスポーツ世界一を目指したい」

  • 渡辺静●取材・文 text by Watanabe Shizuka
  • 高橋学●写真 photo by Takahashi Manabu

「プロとしての意識が芽生えた」というナスリ「プロとしての意識が芽生えた」というナスリ 2020年1月、鹿島アントラーズeスポーツチームへの加入を発表したナスリ。高校1年時からサッカーゲーム『FIFA』を始め、わずか3年でJリーグ主催の国内大会「eJ.LEAGUE」でベスト4、さらに「FIFA eWorld Cup」への出場を果たした。ちなみにFIFA eWorld Cupとは、各国の大会を勝ち抜いた32人の選手のみが出場できる国際サッカー連盟(FIFA)主催のeスポーツ大会で、優勝者はFIFAバロンドール授賞式に招待される。つまり国際サッカー連盟としては、リアルサッカーと対等に扱うべき大会だと位置づけているのだ。

 ナスリはその後も数々の世界大会で成績を残すなど、今や日本のみならず世界からも注目を集める『FIFA』プレーヤーの一人となっている。そんなナスリに、これまでの大会や、鹿島への加入について話を聞いた。

――これまでも数々の大会に出られていますが、最も印象に残っている大会は何ですか?

「2018年6月に行なわれた『Global Series Playoffs』です。アムステルダムで行なわれたのですが、64人中16人に残ればシーズン最後の『FIFA eWorld Cup』に行ける大会でした。ベスト4という結果もそうですし、初めて出場した海外の大会だったので、とても新鮮で印象的です」

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