【2014年回顧】スポーツ界、快挙の連続。心残りは...

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 初夏が迫るにつれて、日本ではサッカー・ワールドカップの話題が多くなっていった。ただ、今年の夏の主役は、サッカーではなかった。2014年のスポーツの出来事を時系列で振り返る当シリーズ。第3回の「2014年回顧」は、個人スポーツにおける快挙が目白押し!

(2014年回顧[1]、[2]、はコチラ)

2014年プレイバック (11)
松山英樹がPGAツアーで日本人史上4人目の快挙

 2011年の三井住友VISA太平洋マスターズで史上3人目となるアマチュアでの日本ツアー優勝を果たした松山英樹は、2013年に満を持してプロへと転向すると、多くの注目が集まる中、ルーキーながら爆発的な強さを発揮した。プロ転向2試合目で2013年シーズン1勝目を挙げると、次々と好成績を残し、終わってみればルーキー史上最多タイの4勝をマーク。史上最速16試合目で獲得賞金2億円を突破し、プロ1年目で賞金王に輝いた。

 また、その勝負強さは海外のメジャー大会でもいかんなく発揮された。全米オープンで10位タイに入ると、全英オープンでも6位タイに食い込む大健闘。2戦連続10位以内という日本人初の記録も残したのである。

 そして迎えた2014年――。PGAツアーに本格参戦した松山は、またも偉業を成し遂げる。6月1日、PGAツアーのメモリアル・トーナメント最終日に首位と2打差でスタートした松山は、8個のバーディを奪う快進撃。そして、通算13アンダーで並んだケビン・ナ(アメリカ)とプレイオフに突入すると、1ホール目で勝負を決めてPGAツアー初優勝を果たした。

 日本人によるPGAツアー優勝は、青木功(1983年)、丸山茂樹(2001年・2002年・2003年)、今田竜二(2008年)に続く、史上4人目の快挙。来年2月で23歳となる松山は、さらなる高みを目指している。

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