【男子バレー】山内晶大が見据えるアジア選手権決勝ラウンド 「ランキングと関係なく油断できない」 (2ページ目)
【ミドルブロッカーの適性】
「アジア選手権って、これがノーマルというか......。2023年にイランでやった時もこんな感じで、予選はフワフワしていて、つかみどころない。ほかの大会と違うんですよ。それを理解していると、決勝トーナメントからが本番で......」
そう語る山内は歴戦の猛者らしく、虎視眈々とこれからを見据える。
山内は、日本バレーボールを象徴するミドルブロッカーと言える。2014年に代表に選ばれて以来、10年以上も日の丸を背負う。高校生になってからバレーを始めたが、ミドルというポジションは天職だった。身長204cmの高さを生かし、爆(は)ぜるようなスパイクを打ち込み、そびえる壁のようなブロックで阻む。何より、性格がミドルに適合した。
山内はポーカーフェイスで捉えどころがなく、むしろ短絡的に捉えられることを嫌う。天邪鬼なところも彼の個性で、頑固さもエッジを効かせる。しかし、神髄は実直さだ。
「ミドルブロッカーは地味な作業が多いポジションで、そういうことができる人間じゃないとできない」
山内はその信条を明かす。つまり、ミドルであるがゆえの実直さであり、実直であるがゆえのミドルだ。
「ミドルは、華やかなポジションではないですね。前衛だけで出場時間も限られます。サーブ含めても4ローテ。そこで、どこまでチームに貢献できるか。クイックはトスが上がらなくてもおとりになって何度も跳んで、献身性が求められます。ブロックは敵セッターやスパイカーとの駆け引きで、観察が必要ですね。データもそうだけど、試合中にもセッターの人間性を見抜いて予測できるか。他のミドルはわからないし、僕がそうしているだけかもしれないですけど」
山内はうまくいかないプレーがあったら、論理的アプローチで解決できない場合は、とにかく数をこなすという。妥協はしない。自分に嘘をつけないのだ。
「性格上、数をこなして納得させることはやってきました。解決策がないまま、というのが落ち着かない。模索しながらできるまでやって、自信に変えてから試合に臨みたい。これで合ってるのかなと、半端に悶々とするのが好きじゃない」
2 / 3


