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山内晶大はなぜ部員6〜7人の弱小バレー部に? 夏休みも練習2時間だけ、バイトで休みもOKな「ゆるさ」に惹かれた (2ページ目)

  • 坂口功将●取材・文 text by Kosuke Sakaguchi

【水泳部の部員を誘ったことも】

 やがて中学生活を終えると、将来の人生設計を考えて、資格が取得できることから、名古屋市立工芸高校へ進学する。バスケットボールを続ける考えもあったというが、いざ部活を見学すると、中学との競技レベルの違いに面くらった。

「高校にもなると、バスケットボールのコンタクト(接触プレー)もかなり激しくなるわけです。このなかでやっていけるかわからないな......と、悩むうちにバスケットボールを続ける気持ちも薄くなりました」

山内晶大(一番右)は高校でバレーボールの魅力を知った photo by 本人提供山内晶大(一番右)は高校でバレーボールの魅力を知った photo by 本人提供この記事に関連する写真を見る その折に、誘いを受けたのがバレーボール部だった。高校のバレーボール部は決して強豪のたぐいではなく、むしろ勧誘される際にも顧問の口からは、「そんなに練習もきつくないから」という言葉が出るほど。

 実際に入部すると、そのとおりだった。

「そもそも、自分が入部した時点で、部員数も6人か7人くらい。当然、チーム内練習で6対6なんて、できないんです。大会に出場する時に1学年上の水泳部の部員を誘ったことや、自分も同級生に『立っているだけでいいから』と声をかけて試合をしたこともありました」

 部員の数も少なく、部活はまさに「ゆるさ」そのものだった。

 夏休みの期間も活動があるとはいえ、一日の練習時間は2時間あるかどうかで、半日もあれば終わる。また、部員が「親戚の家に行くので、部活に参加できません」「今日はアルバイトがあるので休みます」と言えば、そんな都合もすんなりと通った。もっとも、3年生になれば就職活動や資格取得の関係で部活から遠ざかることも多くなるのが普通......という学校の特性もそこにはあった。

 そうした環境において、山内自身は「そんな感じでも全然、大丈夫なんだ......」と中学時代とのギャップを覚えながらも、少しずつバレーボールの面白さをつかんでいった。

「0(ゼロ)からのスタートだったので、パスができて、スパイクが打てて、0が1や2になっていく感覚は楽しかったです。自分が成長していると実感しながらやれていました」

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