【男子バレー】石川祐希も髙橋藍も深津英臣の「多彩なトス」を絶賛 無傷の12連勝を陰で支えた「2本目」のパス (3ページ目)
【ミドルブロッカーからのトス】
3人──つまり石川、髙橋、西田という最後に決定的な仕事を果たせる存在は、やはり日本の強さの象徴だ。加えてバックアップに回るアウトサイドヒッターの大塚達宣(パワーバレー・ミラノ/イタリア)や富田将馬(大阪ブルテオン)、オポジットの宮浦健人(ウルフドッグス名古屋)らのサイドアタッカー陣についても、同様のことが言えるだろう。
その彼らに対して、「上げておけば決める選手がたくさんいますから」と茶目っ気を交えて評したのが、ミドルブロッカーの小野寺太志(サントリーサンバーズ大阪)。実はアルゼンチン戦では、小野寺がラリーの最後に石川や宮浦の得点をトスで演出した場面が見られた。
「普段の練習でも多くはないですが、僕たちが2本目(トス)を触るシーンはありますし、その時にミスをしないように心がけています。それこそ、得点につながるプレーを僕自身は強みにしていますし、今日はそれが出せました」
小野寺いわく、そこではただトスを上げるのではなく「(石川)祐希ならそれほど高くなく、テンポを意識して、(宮浦)健人はゆっくり、高いトスが打ちやすそうなので」とこだわっていたそう。
「みんなに比べたら決してうまくはないと思いますが、ああいうプレーをそつなくこなすことが、僕は日本の強みになっていくと考えています」と、小野寺はミドルブロッカーとして主に求められる部分以外のプレーの重要性を強調した。
レシーブとアタックをつなぐ、いわゆる2本目のパスは、なかなか数字で示すことができない。それでも深津は本職として、小野寺ら周りの面々も細部をさらに追求し、チームの攻撃を支えている。
ほんの一瞬のプレーにも、今の男子日本代表の強さが詰まっているのだ。
著者プロフィール
坂口功将 (さかぐち・こうすけ)
1988年生まれ。兵庫県出身。関西学院大学時代に「スポーツを
取材する」ことの虜になり、不動産会社を経て2016年春から日 本文化出版(株)「月刊バレーボール」編集部で勤務。 2023年末に独立し、バレーボールを中心に取材・ 執筆活動を行なう。小学生から大学生、国内外のクラブリーグにナシ ョナルチームと幅広いカテゴリーを扱うほか、 バレーボール関連の配信番組への出演やイタリア・セリエAの解説 も務める。
【写真】石川真佑、佐藤淑乃…バレーボールネーションズリーグ女子・日本ラウンドphoto
3 / 3












