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【SVリーグ開幕】新天地を求めた日本代表セッター、大宅真樹と永露元稀がそれぞれの意気込みを語る (3ページ目)

  • 市川忍●取材・文 text by Ichikawa Shinobu

【現役時代に五輪で銅メダルを手にした監督から情熱的な指導を】

 ウェベル監督は現役時代、アルゼンチン代表でセッターとして活躍し、1998年ソウル五輪で銅メダルを獲得。現役引退後は指導者となり、アルゼンチンのプロリーグで6度の優勝を経験している。アルゼンチン代表監督を務めた2012年にはロンドン五輪に出場し、近年はアメリカ男子代表のコーチを務めていた。

 諸外国で高身長セッターの育成に手腕を発揮していたウェベル監督が、永露の伸びしろの大きさに目を留めたのだ。

「ファーストテンポのトスの出し方やトスのスピード感、ライトに上げる際のフォームなどを指摘してもらいました。先日も『10分ぐらいミーティングする』とおっしゃっていたんですけど、結局は1時間半、バレーボールのシステムの話をしていました。それぐらいいろいろなことを考えて、バレーボールに情熱を持っている監督です」

 ウェベル監督のもと、さらにトスワークに磨きをかける永露のプレーが楽しみだ。

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著者プロフィール

  • 市川 忍

    市川 忍 (いちかわ・しのぶ)

    スポーツライター、編集者。神奈川県川崎市出身。日本エディタースクール夜間部卒業。『Sportiva』(集英社)、『Number』、『NumberWeb』(文藝春秋)などで埼玉西武ライオンズを中心とした野球と、バレーボールのコラムを寄稿している。著書に、2008年のバレーボール男子日本代表の16年ぶりの五輪出場を追った『復活~全日本男子バレーボールチームの挑戦』(角川書店)がある。Xアカウント:@ichikawashino。

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