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【女子バレー】NEC中川つかさをセッターとして成長させた皇后杯決勝の1本のトス「今でも自分のなかに残っている」 (2ページ目)

  • 田中夕子●取材・文 text by Yuko Tanaka

――結果的に、マーヴェラスの田中瑞稀選手のブロックにグッドタッチを取られてきり返されてしまいました。

「二千華さんが決めてこの試合を終わらせて欲しいと思っていましたが、私の選択が間違っていたんだと思いました。

 試合が終わったあとに(コーチの柳澤)広平さんにも、『あの1本をどうしてあそこに上げたのか』と聞かれたので、私の考えていた、『開幕戦から二千華さんの調子が上がってきていないのも感じていたので、最後は今シーズンのキャプテンを務めている二千華さんに決めてもらい、殻を破ってほしいという気持ちをトスで伝えたかった』と話しました。

 でも、『そういう場面ではなかったのかな』と言ったら、広平さんが『パリ五輪の準々決勝で(男子日本代表の)関田(誠大)さんが、石川祐希さんにトスを上げた場面、あの時に西田(有志)選手も前衛にいて、結果的にこっちだったんじゃないかと考えるかもしれないけど、全部タラレバだから結果はわからない』と言ってくれました。

 だから私が成長するためには、『人で見るんじゃなく、いい意味でスパイカーをコマとして見ることができるようになればいい選択ができるんじゃないか』と言われて納得しました。だからこそ、これからにつなげていかなきゃいけないと思うし、それぐらいあの1点、1本は今でも自分のなかに残っています」

――選択肢が多いからこそ難しい部分ではありますよね。

「試合が終わったあと、淑乃は『あの時自分がバックアタックに行けます、って言えばよかったです。結果、レセプションでジアのカバーを選んでしまってごめんなさい』と。その選択は間違いじゃないと伝えました。シッソも『私に持ってきてって言えばよかったね』と言ってくれて、すごくありがたいんですけど、申し訳ない気持ちでした。

 タイトルを獲る1点と考えたら間違っていたと思ったので、同じことを繰り返さないようにしなきゃ、っていう思いは今まで以上に強くなりました」

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