バレーの佐藤あり紗、今は選手兼監督。地元のCM、交通安全広報大使などでも奮闘中 (3ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

――昨年末には皇后杯に初出場して初戦突破するなど奮闘しましたが、選手と監督、実際にやってみてどうですか?

「試合中は監督という意識はなく、あまり変わらないですね。指示というよりも、ブロック、レシーブなどでうまくいっていないなと思ったりしたら、それを選手に伝えてあげる、といった感じです。

 これまでの経験から、『チームがこういうバレーをするために、選手はこれをする』といった、かっちり決まっているのがあまり好きじゃなくて。それぞれの選手の特徴、得意なことが生かせるチームがいいと思っています。なので、練習などでしっかり選手を見て、そのいいところを集めたのが『リガーレ仙台のバレー』と言えるようになることを目指しています」

昨年末の皇后杯でも、監督と選手の両方で出場した photo by MAMI昨年末の皇后杯でも、監督と選手の両方で出場した photo by MAMI――練習はどれくらいやっているんですか?

「選手は仕事をしているので、平日だと午後6時から9時、土日は午前9時半から午後1時まで練習しています。他のVリーグのチームと比べると練習量は短いですが、少ない人数で、限られた時間の中でどれだけ意識を高く保って取り組めるかが大事だと思っています」

――さまざまな大会で実績を積み、チーム設立から3年目でVリーグ加盟というところまでこぎつけました。来季はDIVISION2で戦うことができますが、今後のチームと、佐藤選手の目標を教えてください。

「チームとしては、『Vリーグ参入』という第一の目標を実現できました。これから、よりいろんな方に『応援したいな』と思ってもらえる選手、集団になりたいです。Vリーグでの戦いに向けて、技術面はもちろん、各選手たちのブランディングにも力を入れてきたいです。

 個人としては、仙台に戻ってきてから本当にさまざまなことにチャレンジする機会をいただいているので、今度は私の活動を通して、いろんな方に何かを始めるきっかけを与えることができたらいいなと考えています。私自身、やりたいことがたくさんあるので、歩みを止めずに頑張ります!」

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