錦織圭が「全盛期の10年前」と「35歳の今」との違いを痛感 目標はトップ50入り (3ページ目)
【トップ50入りを果たすために】
そこからの約4カ月で、彼はATPツアー5大会、グランドスラム、チャレンジャー2大会に出場。あの時の「スピード勝負か、かわすべきか」の問いに答えは出たかと問うと、間を開けることなく、こう応じた。
「まあ、なんか攻めないといけないんだろうなっていうのは、感じています。フォアでのミスを少なくするのと、もっと打っていくこと。そこを両立していかないといけないなって思っています」
当面の目標とする「トップ50」入りを果たすためにも、ツアーの「速さ」に慣れていかなくてはいけない。ただ、慣れるほどの経験を積むためには、ランキングを維持し、常時高いレベルの大会に出続けなくてもいけない。
そのタスクを実施するためにも、彼は3月11日にアリゾナ州で開幕するATPチャレンジャーに出場。そして過去に決勝にも進出した、相性のいいATPマスターズ1000のマイアミ・オープンへと向かっていく。
著者プロフィール
内田 暁 (うちだ・あかつき)
編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。2008年頃からテニスを追いはじめ、年の半分ほどは海外取材。著書に『錦織圭 リターンゲーム』(学研プラス)、『勝てる脳、負ける脳』(集英社)など。
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