松岡修造は大坂なおみの全豪OP優勝を確信。新コーチについても語った (3ページ目)

  • 神 仁司●取材・文 text by Ko Hitoshi
  • 佐野 隆●写真 photo by Sano Takashi

 2020年はオリンピックシーズンであり、東京オリンピックでは大坂に金メダル獲得の期待もかかる。

 松岡がオリンピックを目指すさまざまな選手を取材してきて感じてきたことは、「東京は特別」であり、「オリンピックがすべて」という選手の切迫するような思いだ。ファンからの応援を受ける中で、これ以上何を頑張ればいいのか、プレッシャーに押しつぶされてしまいそうになるアスリートも多いという。

「でも、大坂さんの場合は違う。いい意味で、毎年4つのグランドスラムがあるので、オリンピックがなければ、テニス人生が終わりというわけではない。それは、大坂さんにとってはプラス要素になり得るし、応援が必要以上にプレッシャーにならず、素直にそれを受け止め、自分の力に変えることができる」

 大坂が金メダルを獲得する可能性については、「疑いゼロ。日本開催ということもあって、彼女が自分のテニスをすれば、絶対獲れる」と断言した。

 東京オリンピックが開催される有明も、今回の全豪もサーフェスがハードコート。「やはり全豪での戦いを見ることによって、オリンピックでの戦いを占うことができるのではないでしょうか」と松岡は推測する。

 さらに、今回の全豪には大坂と同年代の才能豊かなライバル選手が数多く出場するが、「全然関係ない。僕から見れば、大坂さんの方がうまい」と優勝への太鼓判を押す。

 果たして、大坂は、新コーチと共に全豪2連覇を達成できるだろうか。まもなく彼女にとって新たな戦いの火蓋が切って落とされる。

■番組情報
2020年最初のグランドスラム「全豪オープンテニス」が開幕!
※1月20日~2月2日まで、WOWOWにて連日生中継(大会第1・2日は無料放送)
詳しくはこちら>

◆大坂なおみが新スタイルで挑む全豪OP。「3本目までに主導権」がカギ

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