全英ジュニアの部優勝の望月慎太郎。錦織圭を追う16歳のリアルな素顔
全米のセンターコート、アーサー・アッシュスタジアムの前で笑顔の望月慎太郎 16歳以下ジュニア選手の男子国別対抗戦・ジュニアデビスカップ(9月24~29日、アメリカ・オーランド・レイクノナ、コートサーフェス/グリーンクレー)の決勝で、第2シードの日本は、第1シードのアメリカを2勝1敗で下し、2010年以来となる2度目の優勝を果たした。
日本チームの中心メンバーとなって優勝へ導いたのが、7月にウインブルドン・ジュニアの部でチャンピオンになった望月慎太郎(ITFジュニアランキング2位、9月30日づけ/以下同)だ。
決勝で日本は、第1試合のシングルスで磯村志が敗れたものの、第2試合のシングルスに登場した望月が、共にIMGアカデミーを練習拠点にしているマーチン・ダム(4位)を7-6、7-5で破って日本に試合の流れを引き戻した。さらに、1勝1敗で勝負のかかったダブルスでは、望月と末岡大和の日本ペアが、アメリカペアを6-4、6-3で下して、日本チームが逆転で勝利を確定させたのだった。
ジュニアデビスカップを戦うのは今回が最後となり、有終の美を飾った16歳の望月。彼がUSオープン・ジュニアの部(9月上旬)に出場した時に、スポルティーバの独占インタビューに答えてくれた。
――ウインブルドン・ジュニアの部で初優勝した直後、7月下旬に日本に帰国していたそうですね。日本に戻ってから、あらためてウインブルドン優勝を実感しましたか?
望月 友達だったり、周りの人達だったりに、「おめでとう」とかよく言われたので、少しは感じました。ただ、過去は過去なので、そんなにそれ(ウインブルドン優勝)ばかり考えないようにしていました。前を見るしかないです。別にこれで終わったわけではないので、できるだけ忘れようとしていました。
――望月くんは、気持ちの切り替えが早いほうなのですか?
望月 やろうと思えば、切り替えはだいぶできるかなと思います。
――ウインブルドン・ジュニアの部の優勝直後には、日本男子ジュニア選手で初めてITFジュニアランキング1位にもなりましたね。
望月 あんまりランキングのことは別に考えていなかったですね。ひとつの大会に優勝して、あのランキングになっただけなので、(自分のテニスの)レベルは変わっていないですし。
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