錦織圭が全米の初戦で圧勝。課題のサーブは「トスの高さ」が鍵になる (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text&photo by Ko Hitoshi

 その後、フロリダに戻ってたくさんの時間を費やして、やるべきことをハードに練習したことで、とてもいいプレーができるようになったと思います。USオープンに向けて、ハードコートへの調整ができました」

 そして、問題のサーブに関して、ボッティーニコーチは、トスが重要なファクターだと指摘する。

「(トロントとシンシナティで)負けた2試合を除けば、サーブはよかったと思います。圭は、サーブのトスを上げる時に、低くなりがちなのが問題です。練習でのサーブはいいのですが、試合ではいい時とそうでない時があります。試合時に集中を保って、トスが安定するといいですね。そうすれば、試合でのサーブもよくなるはずです。

 トスを上げる時に、少し低くなることによって、タイミングが悪くなりサーブをネットにかけるミスが増えます。トスを少し高くし、少し右側に上げることで、いいサーブが打てるはずです。また、トスを高くすることで、時間的余裕をもってタイミングよく打つことができます」

 1回戦では、一度もサービスブレークをされなかった錦織だが、「ちょっとブレがあったので、修正はもうちょっとしていきたいです」と、次戦に向けてサーブのブラッシュアップに余念がない。

 そんな錦織は、2回戦でガエル・モンフィス(39位・フランス)と対戦する。対戦成績は、錦織の3勝1敗だが、モンフィスは、2016年USオープンでベスト4に進出し、元世界6位の実力者で、2回戦としてはタフドローになる。

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