36歳でも強くなるフェデラー。
ケガ続出のライバル勢に止められるのか (4ページ目)
また、チリッチはフェデラーの変わることのない強さの理由を次のように挙げる。
「競うことへの情熱が、シーズンが変わっても、とてつもなく高い。それから、フィジカルもメンタルも自分自身に挑戦し続けることができていて、トップレベルにある。ハードに練習して、向上しようとしている」
今のフェデラーは実に楽しそうに、そして実に幸せそうにテニスをする。グランドスラムでの結果が示すように、心技体が充実している彼を倒すことは容易なことではない。
「ここ12カ月でグランドスラムを3回優勝できたなんて、自分自身でも信じられない。年齢は問題ではなく、単なる数字だ」
謙虚にこう語る2位フェデラーは、全豪での優勝によってATPランキングポイントが9605点になり、1位ナダルの9760点に肉薄して、36歳の世界1位復帰が現実味を帯びてきている。
はたして、打倒フェデラーを目指す他の選手がどれだけレベルアップして、残りのグランドスラムで優勝争いをできるだろうか。全豪で初のグランドスラムベスト4に進出したチョン・ヒョンをはじめとした"Next Gen"の選手たちの成長も今季のキーポイントになるのは間違いない。
そして、錦織らカムバック組が、再びトップ10に戻って、独走に入ろうとしているフェデラーを追撃できるかどうかも注目すべき点だ。
2018年シーズンも強いフェデラーは健在で、しかもその進化はとどまるところを知らない。
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