錦織圭も太鼓判! マイアミ大会ベスト16の尾崎里紗に覚醒の予感 (4ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


「私のフォアのボールがちゃんと自分の思ったようになれば、トップが相手でも打点を狂わせることができましたし、ミスさせることもできた。もっとフォアを磨いていけば、どんどん主導権を握れると思います。自分は(プレーが)しつこいタイプなので、質のいいボールでミスを少なくする。どんどんエースを狙うというよりは、コートを広く使って、戦術的に相手を上回れるようなプレーを目指したい」

 毎年マイアミで好成績を収めている錦織は、尾崎の活躍をまるで妹のことを語るように嬉しそうにこう話す。

「すごいですね。ここ(マイアミ)で格上の選手を倒して(ベスト)16まで入ってきているので。体格が小さい分、外国の選手と戦うのは難しいだろうけど、戦いながらいろんなやり方を見つけていくのでは。とても将来が楽しみですね」

 日本テニスの第一人者である錦織からの言葉を伝え聞いた尾崎は「やっぱり圭君にそう言われるのは嬉しい」と笑顔を見せ、新たなモチベーションを見出したようだ。

 ジュニア時代から認められてきた才能がマイアミで覚醒し、プロとしての大きなスッテプを踏み出した尾崎。彼女がその実力を遺憾なく発揮できれば、グランドスラムで初勝利をつかむ日は近い。そして、日本女子テニスの新しい時代を切り開いていく選手へ必ず成長していくだろう。

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