全豪ベスト4の美人ペア「えりみゆ」が、東京五輪のメダル候補に浮上 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


 2人がプロとして頭角を現してきたのは2016年シーズンからで、2月のWTA高雄大会(台湾)で準優勝し、さらに4月のWTAカトヴィツェ大会(ポーランド)では、見事ツアー初優勝をやってのけた。

 ツアーで活躍をし始め、ダブルスランキングが世界トップ100入りしたことにより、5月のローランギャロスでは、お互いパートナーは違ったが、加藤も穂積もグランドスラムデビューを飾った。そして、6月のウインブルドンでは、穂積/加藤組として初めてグランドスラムに臨み、見事初勝利を飾って2回戦に進出。さらに、8月のUSオープンでは3回戦に進出して、4大大会でも着実にステップアップを果たしていった。

 今回の全豪女子ダブルスで最も評価すべき点は、穂積と加藤の"日本人ペア"による初のグランドスラムベスト4という結果を出したことだ。女子国別対抗戦フェドカップ日本代表の土橋登志久監督は、2人に大きな期待を寄せている。

「少し先になりますけど、東京オリンピックを考えると、間違いなくメダル候補になってくる。本人たちにとってもやりがいのある時代にいると思います」

 今回の全豪ベスト4でランキングポイント780点を獲得することによって、加藤は54位から28位前後、穂積は51位から26位前後にWTAダブルスランキングが急上昇する見込みだ。

 ただ、2人ともダブルスだけでなくシングルスもプレーしているため、今後どういうスケジュールで海外を転戦していくか、コーチ陣も交えて話し合っていく必要がある。

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